今回は、「çanoma(サノマ)」の 「早蕨」 をレビューします。
「日本人が使いたいと思える香りづくりに取り組んでいる」というサノマ。
源氏香之図と数字が描かれた、シンプルで洗練されたボトルやパッケージのデザイン。
なんとも粋でクールですよね。
知っている人にはお馴染みですが、数字は「香りの種類 – 試作品番号」を表します。
知らない人にとっては「何の数字なんだろう?」とミステリアスに感じ、なんだかワクワクする要素。
ブランドや商品のコンセプトがとても魅力的だと思います。
実際に使ってみたので、レビューしていきたいと思います。
パッケージ
「早蕨」という名前で有名ですが…
実は、パッケージやボトルの外側には「早蕨」という言葉は書かれていないのです!
「3-17」と「源氏香之図」のみが描かれています。
この源氏香之図は「早蕨」を表すものですが、それを知っている人はなかなかいないのではないのでしょうか?
そもそも「源氏香之図」が何かを知っている人も少ないのではないかと思います。
私も、サノマの香水から「源氏香之図」というものを知りました。
源氏香というとても雅な遊びに用いる「源氏香之図」。
それを香水にあてがうなんて、なんて粋なんだろうと感動しました。
「早蕨」の文字は、箱上部の内側にあります。
箱を開けた時にわかる仕様になっています。
どんな香り?
「涼しげな温かさ」
「シャープだけど柔らかい」
「かっこよさと可愛さが両方ある」
「フルーティーかつウッディ」
そんな言葉が浮かびました。
一見真逆に思える言葉の両方を持ち合わせている、親しみやすくも複雑な香りに感じます。
トップは結構フルーティーです。
ハイチュウの青リンゴ味のような、甘くて爽やかな香りです。
親しみやすい、ユニセックスな可愛さも感じます。
そこから少し時間が経って甘いフルーティーさが薄れてくると、ハーブっぽいウッディな香りが前に出てきて、かっこいい印象になります。
竹林みたいに背筋がすっと伸びる凛としたかっこよさを感じて、私はこの部分の香りが一番好きです。
ずっと柔らかいムスクが香っているのですが、最後の方は結構ムスクが強く香ります。
また、付け方や肌質にもよりそうですが、少しスモーキーさが出る時があります。
ラベンダー、セージ、青リンゴ、カーネーション、松、インセンス、シダーウッド、 ベチバー、サンダルウッド、ムスク
https://canoma-parfum.com/products/3-17-%E6%97%A9%E8%95%A8
上記が香りの構成です。
ウッディ+ムスク+インセンスが、スモーキーに香ることがあるのかなと思います。
「早蕨」とは、芽をだしたばかりのわらび、という意味のようです。
3月〜の早い春。
まさに早蕨の時期にぴったりな香りに感じます。
ある冬の朝目覚めると、冷たい部屋に窓から暖かい光が差し込んでいる。
https://canoma-parfum.com/products/3-17-%E6%97%A9%E8%95%A8
シンプルな木造の小さな部屋、畳の香りがする。
春がもうすぐそこまできていることを知る。
公式の説明にある通り、
春の初めのクールな肌寒さ + ハーバルでシャープな青さに、ムスクの暖かみが太陽の光を表している
そんな風に感じました。
甘くて爽やかな柔軟剤のようにも感じる人もいるかもしれません。
こんな人におすすめ
フルーティーじゃ物足りない、かっこいいフルーティーを探している
早蕨は、フルーティーかつウッディです。
最初は甘くフルーティーな香りですが、少し時間が経つと、スッとしたハーバルなウッディが前に出てきます。
爽やかで親しみやすくも凛としてかっこよく、フルーティーな香りだけでは括れない香りになっています。
いわゆるフルーティー系の香りでは可愛すぎると感じている方や、かっこいいフルーティーを探している方には試してみていただきたいです。
ウッディすぎず、親しみやすい香りを探している
ウッディメインの香りでは落ち着きがありすぎる、と感じている人にも試してみていただきたいです。
ウッディの良さを活かすようなフルーティーな香りが入っているので、軽やかな印象です。
ここに注意
甘くなくない(個人的には甘さを感じる)
「甘くない」という感想を見ることがありますが、個人的には甘さを感じます。(特にトップ)
甘い香水が好きな方にとっては、「甘くない」と感じるかもしれません。
また、肌質や付け方によってはハーバルさやウッディさに甘さが隠れて「甘くない」という感想になるのかもしれません。
甘さのない香水を求めて早蕨を選ぶと、「甘いじゃん」となるかもしれません。
結構ムスキーに感じます
個人的には、結構ムスクを強く感じます。
フワッと柔らかく包み込むようなムスクが最初から最後まで香ります。
シャープさやハーバルを求めている人、柔らかいムスクの香りが苦手な人は、この辺が好みに合うかどうか試してみてからの方がよいかと思いました。
まとめ
香りはもちろん、ブランドコンセプトやデザインもとても魅力的なサノマ。
サノマのフレグランスの中から、 「3-17 早蕨」 をレビューしてみました。
少しでも香水選びの参考になれば幸いです!
コメント